月が落ちる前に
なんとなくずっとモヤモヤとしていて、それの理由がわからないから文字にしてみることにした。
ルパパトが終わってしまった。ロスなのかもしれない。
ドラマでロスになったのがはじめてだから、これがロスなのかどうかはわからない。
夜野魁利という人物にすっかりまいってしまった。
最初は、目が大きくてあまり好きじゃない顔だなぁなんて思っていたのに、どうして。
思えば42話あたりからもうたまらなく好きになっていた。ノエルが好きだ! と思っていたし公言していたけど、坂道を転がるようにあれよあれよと大好きになってしまった。大好きと言う言葉より重いかもしれない。助けてあげたい、まもりたい、救いたい、救われてほしい。
でもそれを叶えたいのは私であって、でも叶えてほしいのは私ではなくて。朝加圭一郎に救って欲しかった。
彼を救ったのは誰だったんだろう。最終回を何度も何度も、何度も、繰り返し観ても、まだわからない。
兄だったのか、圭一郎だったのか、わからないからずっと落ち込んでいる。
救われていないように思えるから、落ち込んでいる。
誰が彼を救うべきだったのか、物語の終着駅はどこだったのか。続いていくであろう描き方に納得がいっていないのは誰なのか。私だけか。
夜野魁利にまいってしまったのだ。
だったら私が好きなのは誰なんだろう。
FLTが終わってしまったらどうなる。夜野魁利ではなくなる彼を、どう受け入れたらいい。
伊藤あさひ、その人を、受け入れられるのかがわからない。
彼は夜野魁利を演じて、だからこそ好きになってしまった。
あの夜の色をした瞳に射抜かれてしまった。困った。
一年かけて恋して失恋したみたいだ。
終わってしまった今、この気持ちはどこに行けばいい。きっと過去に置いてけぼりになる。
終わってほしくなかった。
こんなにハマると思っていなかった。失敗した。
でもそう言いながら、明後日には彼に会いにいくのだ。